身近なセンサーと、秋の気配(神丘教室)
破田野です。
10月21日は「センサの日」です。
「10(トウ)21(ニイチ)」の語呂合わせで、センサー技術の発展やその役割について知ってもらおうと制定された記念日だそうです。
「センサー」と聞くと、なんだか難しそうな精密機械やテクノロジーの話のように感じるかもしれません。しかし、実は私たちの毎日の生活のあちこちで、センサーは実にさりげなく、そして大活躍しています。
たとえば、お店の前に立つとスッと開く自動ドア。
暗い夜道を歩いているとパッと点灯する人感センサー付きの街灯や玄関のライト。
あるいは、スマートフォンを耳に近づけると自動的に画面が消えて誤作動を防いでくれる機能や、画面の向きに合わせてくるりと表示が変わる機能。
これらはすべて、光や温度、物の動きや傾きなどを一瞬で見分ける小さなセンサーたちが、休むことなく働き続けてくれているおかげです。
「センサー(sensor)」という言葉の語源をたどってみると、英語で「感覚」や「知覚」を意味する「sense(センス)」に行き着きます。人間の目や耳、皮膚などの感覚器官の代わりとなって、まわりの変化をキャッチする仕組みだからこそ「センサー」と呼ばれているわけですね。
そう考えてみると、人間自身も実に性能の良い「センサー」を全身に備えていることに気づかされます。
10月も下旬に入り、街を歩いていると、その人間本来のセンサーがいろいろな季節の変化を捉えるようになってきました。
外に出た瞬間に頬をなでる風の冷たさ(触覚)。
近所のお庭や公園の脇を通ったときに漂ってくる、キンモクセイの甘く甘美な香り(嗅覚)。
西の空に沈む夕日の色合いや、少しずつ色づき始めた街路樹の葉(視覚)。
そして、夕暮れ時になると聞こえてくる虫の声(聴覚)。
機械のセンサーは数値やデータとして変化を測定しますが、人間のセンサーはそうした変化を「あぁ、秋が深まってきたな」「季節が移り変わっているんだな」という情緒や実感として心で受け取ることができます。
日々、忙しいスケジュールや目の前の作業に追われていると、どうしても周りの景色や季節の変化に対するセンサーの感度が鈍くなってしまいがちです。
ですが、ふとした登下校の道中や散歩の途中で少し立ち止まり、五感のセンサーを意識して働かせてみると、普段は見落としてしまいそうな小さな秋の発見がたくさん転がっています。
朝晩の寒暖差も大きくなり、身体も敏感に温度変化を感じ取る時期です。温かい飲み物を飲んだり、ゆっくりお風呂につかったりして五感をやさしく癒やしながら、この秋ならではの心地よい季節感を存分に楽しんでいきましょう!









