使ってナンボ 2回目(神丘教室)
どうも、池之内です。
今回は、仕事に行く途中のちょっとしたチャレンジと、言葉が通じた時の快感についてのお話です。
みなさん、外国語って普段使っていますか?
僕は昔から、中華料理屋に行けば中国語で
「ハオチー(美味しい!)」とか「ウォ・シャン・チー・ジャオズ(餃子が食べたい!)」
なんて言うタイプ。
ネパール語だって、今まではカレー屋さんなどの飲食店で使う超限定的なフレーズだけ。
-
ナマステ(こんにちは)
-
ドゥリ・ジャナ・ホ(2人です)
-
パーニー・ディヌホス(お水をください)
-
ピロ・サスチャー・ヒンナ(辛くしないで)
-
パチ・ドリンク・ディヌホス(食後にドリンクをください)
-
ミト・チャ(美味しいです)
-
ダンニャバード(ありがとう)
-
フェリ・ベトゥオンラ(また会いましょう)
これだけしか知らないけど、ネパール語を繰り出す日本人客なんてそりゃあ目立つわけで(;^_^
要するに「カレー屋さんで平和に外食するための語彙」しか持ち合わせていなかったわけです。
2回目の訪問。今日のために準備してきた
ところが先日、仕事に向かう途中でふらっと立ち寄った理容店で、ネパール人の女性スタッフさんに髪を切ってもらいました。
その時は日本語で済ませたのですが、店を出たあと猛烈に悔しくなったんです。
「せっかくだから、彼女の母国語でコミュニケーションを取ってみたい!」と。
そこで、今日(2回目)の訪問に向けて、ササッと新しい「理容店用ネパール語」を頭に叩き込んで準備しておきました。
語学教育の世界では、特定の生活場面に必要な表現から学ぶ方法を「場面シラバス」と言いますが、
まさに僕による「セルフ場面シラバス」の開講です。
いざ、2回目の来店。鏡の前の椅子に座ってセッション開始です。
伝わった! 鏡越しに弾けた笑顔と「情意フィルターの低下」
席に着き、カットが始まる第一声で、準備してきた言葉をブチ込んでみました。
僕:「デライ・チョト・バナイディヌス!(すごく短くしてください!)」
理容師さん:「!?……なんで、ネパール語知ってるの!?」
いきなりピンポイントなオーダーが飛んできて目を丸くする理容師さん。
僕:「AIに教えてもらったんだよ(笑)」
理容師さん:「AI!!(爆笑)」
一気にアイスブレイク完了です。
ちなみに、この「デライ・チョト・バナイディヌス」を僕がどうやって暗記したか分かりますか?
-
デライ = 名古屋弁の「どえらい(すごい)」
-
チョト = ちょっと髪が生えているくらいの「短さ」
-
バナイ = 髪を切って(毛が)少し立つ(バナイ)くらい「切る」
強引にもほどがある連想ゲームですが(笑)、
心理学でいう「精緻化リハーサル(意味やイメージを結びつけて記憶を定着させる方法)」ですね。
さらにすかさず追撃します。
僕:「ヤタ・タラ・トリマー・チャライディヌス!(この下の方はバリカンで刈ってください!)」
理容師さん:「オウ! わかりました!」(嬉しそうにバリカンを構える)
言葉が通じた瞬間の、あの空気の温度がグッと上がる感じ。たまらないですね。
そして仕上げのシャンプーの時には、「シャンプー・パニ・ガリディヌス!(シャンプーしてください!)」とオーダー。
こちらの「ガリディヌス」も、
「シャンプーは仕上げ=お寿司屋さんで最後に食べるのはガリ!」という精緻化リハーサルで覚えました(笑)。
相手の母国語で話しかけると、だいたいみんなすごく喜んでくれて、一気に心の壁が取れます。
第二言語習得論でいう「自己開示によって情意フィルター(心理的な壁や緊張)を減退させる」というやつですね。
こちらが歩み寄ることで相手の情意フィルターがガクンと下がり、
その理容師の女性もすごくリラックスしてくれたみたいで、
「実は旦那が〇〇で料理店をやっているのよ」なんて、プライベートなことまでたくさん自己開示して話してくれました。
最後にお会計を済ませて仕上がりを確認した時に、満面の笑みでこう伝えました。
僕:「ラムロ・バヨ!(バッチリ綺麗になったよ!)」
理容師さん:「ダンニャバード!!(ありがとう!!)」
お互いに大満足で、「フェリ・ベトゥオンラ(また会いましょう)!」と手を振り合って店を後にしました。
やっぱり「言葉は使ってナンボ」
いやあ、めちゃくちゃ楽しかったです。
文法が完璧じゃなくても、「この場面で伝えたい!」と思って知っている言葉を組み合わせれば、
情意フィルターなんて吹き飛んで国籍関係なく心って通じるんですよね。
普段、塾の授業で子どもたちに「言葉は使ってナンボだぞ!」「アウトプットしてナンボ!」なんて言っていますが、
一番その快感を噛み締めて楽しんでいたのは、他ならぬ僕自身でした(笑)。
あの理容師さん、次に僕が行ったら今度は旦那さんのお店のことまで含めて、
もっとマニアックなネパール語で驚かせてやろうと思います。
あー、たのしかった(^▽^)









