お知らせ

愛知県公立高校入試分析(理科編)

こんにちは、天野です。

 

 

 

 

先週に続き、入試の理科の分析をしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

理科も出題傾向に多少の変化がありましたが、難易度に変化はあまりないでしょう。

もしかしたら少し難化した程度かなと考えています。

 

 

 

 

 

 

理系分野である大問3,4の化学・物理の問題の特にそれぞれ⑶が解きやすく、例年より易しくなりました。また、それぞれ⑷は2点問題でこちらは難しかったですが、例年通りの印象です。

 

 

 

 

 

 

大問3,4の理系分野が易化した一方、文系分野でやや細かい知識が問われていて難しくなっている印象です。特に大問6が2問とも点数が取りにくくなっています。

 

 

 

 

 

 

総じて大問3,4が易しくなった分、大問6が難しくなり、文系分野も簡単に点数が取れる問題はすくなくなったので、そのあたりでバランスがとられて平均点としてはおそらくあまり変わらないのではと思っています。

 

 

 

 

 

 

それでは各問題を見ていきます。

 

 

 

 

 

 

 

〇大問1

 

 

 

 

⑴は単純な音の速さ計算の基本問題。

 

 

 

 

 

 

⑵は、よく問題を読んだ上で、細胞分裂の過程で複製(=染色体の本数が一時的に倍になる)を考えなければいけないところでミスを誘う問題でした。間違えた人が一定数いると思います。

 

 

 

 

 

 

 

〇大問2(生物)

 

 

 

 

生物は得点源にしなければいけない分野です。

 

 

 

 

 

マークシートになってからは、以前より問われる知識が増え、少し細かくなってきてはいますが、それでもしっかり覚えきって4点満点はとっておきたいところです。

 

 

 

 

 

 

難易度は例年通り。少し驚いたのは⑵で赤血球が毛細血管を流れることができるのかどうかまで聞いてきたところでしょうか。

 

 

 

 

 

ただ教科書などで毛細血管では赤血球が一列になって流れている絵や図がちゃんとのっています。

 

 

 

 

 

理科はやはり活字だけでなく、写真や図で覚えていかなければいけないことがわかる問題でした。

 

 

 

 

 

 

⑴も臓器の位置は覚えておかなければいけないし、⑶でも心臓の4つの部屋について、⑷も肺の呼吸のモデル装置の実験についてで、すべて図が絡んでくる問題です。

 

 

 

 

 

 

 

〇大問3(化学)

 

 

 

 

⑴、⑵については基礎知識です。

 

 

 

 

 

 

⑶はグラフがあり、表も使う一見難しそうに見える問題ですが、表2・3の数字の変化の仕方に着目すれば、簡単に解ける問題です。難しい計算はいりません。

 

 

 

 

 

 

⑷は少し複雑な実験をよく読み解いた上で、比例の計算を繰り返しながら解く問題です。2点問題らしく難しいですが、上位校を目指す人でなければとばしてよい問題です。

 

 

 

 

 

 

ただ問題としては良問で、化学反応において、何と何が比例しているのか?をしっかり見極めつつ4変数を駆使して問題を解くので、生徒目線では難しいですが、良い計算練習問題だと思います。

 

 

 

 

 

 

〇大問4(物理)

 

 

 

 

⑴~⑶まで基礎知識で解けます。⑶は多少ハードル上がるかもしれませんが、斜面を下る台車の運動としては、知っておかなければいけない物体の運動の原則を問う問題です。

 

 

 

 

 

 

例年と比べると大問4の易化が顕著ですね。

 

 

 

 

 

 

⑷はほぼすべての受験生がⅡのところで、アを選んで不正解になってると思います。ただひっかけ問題みたいで個人的にはあまり良い問題ではない気がします。

 

 

 

 

 

 

「豆電球につないだ分だけ遅くなるので、各区間のテープの長さが短くなる」と考えて、アを選びたくなる問題です。

 

 

 

 

 

 

この考え方のどこが違うのか、説明できたら素晴らしいですね。まさにそれを意図して作られた問題でしょう。

 

 

 

 

 

 

「豆電球につないだ分だけ”速さの増え方”が小さくなる」と考えなければいけません。

 

 

 

 

 

 

進行方向にはたらく力が小さくなると、影響を受けるのは速さそのものというよりも、速さの増え方ですからね。

 

 

 

 

 

 

つまり、速さの増え方=テープの長さの増え方が小さいイの選択肢が正解です。

 

 

 

 

 

 

ただ、ひっかけのようでよくないのが、区間A、区間Bという表記の仕方が、実験の条件を変えた前後で全く同じだから、同じ範囲、同じ秒数で比べているような錯覚がしやすく、この点がとても意地悪だなと感じました。

 

 

 

 

いずれにしても2点問題で難しいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

〇大問5(地学)

 

 

 

地震を中心とする問題でした。愛知県公立入試では地震計については周期的に聞かれます。「過去問で解いたことある!」という状態にしておきたいですね。

 

 

 

 

 

 

 

愛知県公立が好きな問題、好んで出題する問題って過去問解いてるとわかってくるから、やはり過去問はなるべく多くふれておくべきですね。ベネジクト液を加熱するのとか、愛知県公立は好きですよね。

 

 

 

 

 

 

話がそれましたが、⑴、⑵、⑷は基本問題です。⑶のみ緊急地震速報が関わる問題でしたが、グラフを使っても使わなくても、問題文に書いてある情報から一つ一つ計算していけば比較的答えにはたどり着きやすい問題でした。

 

 

 

 

 

 

 

ただ苦手な人は苦手だろうし、本番の緊張感で焦ってミスが出やすいところでもあると思います。

 

 

 

 

 

 

 

とはいえ、大問5は解きやすい問題が多かったと言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

〇大問6

 

 

 

 

⑴は化学の質量保存の法則を聞いている問題ですが、教科書やテキストなどにはのってないような実験で、「問題の意図」が読み取れないと間違えてしまう問題です。

 

 

 

 

 

 

 

密閉した状態で酸素と銅が結びつく → 酸素が結びついて減った分気圧が下がっているので、ピンチコックを開けると外から空気が入ってくる → 空気が入ってきた分質量が増える

 

 

 

 

 

 

 

この一連の流れが想像できていたら答えにたどり着けます。ただ、これらは目に見えないことなので、銅の酸化と目に見えない質量の変化がイメージできているかを問うような良問でした。

 

 

 

 

 

 

 

「質量保存の法則」という言葉と、「質量保存だからずっと質量は等しいままなんだ」というなんとなくの理解だけではダメなわけですね。

 

 

 

 

 

 

とはいえ、そこまで読み解ける生徒どれくらいいるのでしょうか。講師としても考えさせられる問題でした。

 

 

 

 

 

 

 

⑵は湿度計算ですが、容積がいつもの1㎡あたりではない、実際の部屋の大きさで考えなければならず、自分で加湿器の水の減少量から、空気中にふくまれる水蒸気量も考えて…という計算の手数が増えるような問題でした。

 

 

 

 

 

 

文章をよく読んで立式できるかが問われます。普通の湿度問題よりは少し難しいですね。

 

 

 

 

 

 

というわけで大問6は明らかに難しくなっており、大問3・4が簡単になった分のバランスがとられている印象でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

以上、理科の分析でした。

 

 

 

 

 

受験から1週間経ち、受験生たちも少し落ち着いてきたころでしょうか。

 

 

 

 

名古屋市では金曜日には卒業式で目まぐるしいですね。

 

 

 

 

受験からは解放され、卒業式というハレの日で祝われながら家族に感謝を伝えて、良い日を迎えてほしいと思います。

 

 

 

 

ではこのへんで。

2026.03.04 | ブログ , 神丘教室

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