言葉は使ってナンボ(神丘教室)
どうも、池之内です。
英語、社会に続いて、今回は僕が担当している「小学生の国語」の授業スタンスについてお話しします。
多くの人は「国語なんてセンスでしょ」「静かに本を読んで、お気持ちを察する科目でしょ」と思っています。
でも、僕の国語の授業は真逆です。
僕にとって国語とは、綺麗なお勉強ではなく、
「情報を整理し、論理を組み立て、社会を生き抜くための武器を手に入れる科目」。
一言で言うなら、「言葉は使ってナンボ」なんです。
そのために、僕の授業ではとにかく生徒に言葉を「使わせる」4つのアプローチを徹底的に回しています。
その表側をお見せします。
1. 要約:キーワードをパズルのように「使いこなす」
小学生に要約をさせると、多くの生徒が「段落の最後の一文をそのまま書き写す」だけのオウム返しをします。
それ、言葉を全く使っていません。ただのコピーです。
僕の授業では、言葉をパズルのように使いこなさせます。
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選ぶ: 段落から名詞を中心に、絶対に落とせないキーワードを3〜4個に絞り込ませる。
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つなぐ: 単語の間に「〜によって」「〜だが」といった矢印(つなぎ言葉)を補い、関係性をメモや図にさせる。
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まとめる: 最初に「〇〇は、〜である」という主語・述語の骨組みをガチッと決めてから、キーワードを肉付けする。
この手順を踏むことで、センスに頼らない、主述のねじれない論理的な「一文要約」を自分の手で組み立てさせます。
2. シャッフル紙芝居:「使いたい言葉」を内側から引き出す
文章を書くのが苦手な子は、真っ白な原稿用紙を前にフリーズします。
言葉が「死んでいる」状態です。
そこで、文字のない4〜8コマのストーリーイラストをバラバラにシャッフルして配ります。
「探偵の力で、正しい順番に並び替えてみて!」
カードを動かしながら、
「カバンが盗まれたから、犬が追いかけているはずだ」
といった時系列や因果関係を推理させる。
大人の想定した正解と違っていても、自分なりの筋道が通っていれば大いに褒めます。
自分で仮説を立て、それを友達にプレゼンする楽しさを知る。
すると、「状況」「五感」「感情」の視点から、使いたい言葉が内側から溢れるようにスラスラと文章化が始まります。
3. 作文:極論をぶつけて「反論の言葉」を爆発させる
僕が用意する作文のプリントには、少し意地悪な仕掛けがあります。
お題(配膳ロボット、制服、宿題など)に対して、あえて感情を逆撫でするような「SNSの極論」を仮想敵としてぶつけるのです。
「国語のテストなんか100点取れて当たり前。取れないなら日本人失格ですよwww」
これ、大人でもカチンと来ますよね。
でも、この「いや、それは違うだろ!」という怒りのエネルギーこそが、強力なアウトプットのエンジンになります。
さらに「この極論に共感する人、逆の考えをする人はどんな人だろう?」と、自分と違う立場の背景までプロファイリングさせます。
感情を言葉の刃にして終わらせず、多角的な視点を持つための「思考のサウナ」です。
4. レアリア:対話で紐解く「生きた社会の言葉」
最後に、僕が最もこだわっているのが「レアリア(生教材)」です。
教科書の文章ではなく、実際のネットニュースやコラムをそのまま教材にします。
シーチキンの原材料の違いから、サイゼリヤやくら寿司の中国進出・撤退のリアルな経済ニュースまで、容赦なく小学生に読ませます。
ただし、生徒に配るプリントは「虫食い(空欄)」だらけです。
僕が完全版のテキスト(講師用)を持ち、生徒たちと「対話」をしながら、前後の文脈をヒントにその空欄を推理して埋めていくセッションを行います。
「この外食チェーン、国内では14億円の……なんだって?」
「赤字!」
「じゃあ、それを補うためにアジア事業で84億円の……を叩き出したんだ?」
「利益!」
対話を通じて、一緒にニュースを完成させていく。
このプロセスの中で、小学生のうちから「大人のリアルな生きた言葉」が自然と脳内にプログラミングされていきます。
ってことで色々書いてきましたが、要は言いたいことは
国語とは、ただの「受け身の読書」ではありません。
机の上で、社会の中で、自分の言葉をゴリゴリに使って、世界の構造を解き明かしていく。
まさに「言葉は使ってナンボ」です。
ちょっと変わってる指導方法かもしれないけど、正直、どうです?
けっこう楽しく勉強できるやり方だと思うんですよね。
お問い合わせ、お待ちしております









