理想の授業(高針台教室)
竹内は小学校教員として4年間働いていたのですが、
その時に研修として行っていたある小学校の先生の授業が
忘れられなくて今日はそのお話をしたいと思います。
2年目の時に小学校6年生の理科の授業を見させてもらった先生は
いかにもぶっきらぼうで適当そうな人でした。
「本当にこの人大丈夫かな」と感じちゃうくらい気怠そうに授業に入っていきました。
当時は、小学生にどうやったら好かれるだろうか、円滑に授業を進めようか考えていたので、はきはきと元気いっぱいやる竹内のスタイルとは真逆でした。
その授業はてこのはたらきの授業でした。
授業が始まり、おもむろにはかりの3のところと6のところにおもりを付け、傾いたら外し、3のところと1のところに2つおもりをつけたらつり合うというのを見せました。
その後「これなんで?」
その一言で児童たちは一斉に動き出し、確かめるための実験ノートと、実験をするための用具をそろえ、各自実験をし始めました。
当時の僕には衝撃でした。
何も言わなくても授業が進むこと、実験を勝手に始めたこと
児童たちが授業にとても意欲的なこと。
結局先生が発言したのはその1回のみ。
あとは児童自身で考え、まとめて、自分なりの考えもノートにまとめていました。
のちの研究会で、どうして、どうやってそういった授業をするのかということを尋ねました。
その先生は「子供たちが自分で動いてくれるのが一番だし、考える力を育てたいからなるべくこちらのしゃべる言葉は少なくして、子供が率先することを一番意識しています。もちろんすべてあのスタイルではないですが、今日は理想的な授業ができたと思います」
とおっしゃっていました。
感服いたしました。
そのようなシステムを作り上げるまでどれだけの苦労がいるのか。
また、児童との信頼関係もしっかりできていないとできない授業だと思います。
同時に自分の見る目のなさに失望しました(笑)
その授業が今の竹内の目標です。
生徒たちが自分で考え、自分で行動できるようなサポートができるとよいな、と思っています。
今は全然できていなくて、ついつい口を挟んでしまうのですが(^^;
とにかく、自分でどうしたらよいのか考え、動けるような生徒たちになってほしいので、そのサポートを全力でしたいです。
そして、その理想の授業に少しでも近づけたら、と邁進してまいります。