コロッケ(神丘教室)
破田野です。
今日は5月6日、「コロッケの日」だそうです。
「5(コ)6(ロ)」という語呂合わせから生まれた記念日で、こういう少しゆるい由来のある日は、日常の中に小さな余白が生まれるようで嫌いではありません。カレンダーの中に、ちょっとした遊び心が混ざっている感じがします。
コロッケはもともとフランスの「クロケット」が起源とされ、日本に入ってきてから独自に発展した食べ物です。今ではすっかり身近な存在になり、スーパーのお惣菜や冷凍食品として、いつでも手軽に食べられるようになっています。牛肉コロッケやポテトコロッケ、クリームコロッケなど種類も豊富で、同じ名前でも中身によって印象がかなり変わるのも面白いところです。
そんな中で、最近ふと冷凍コロッケを揚げる機会がありました。
普段は温めるだけで済ませることが多いのですが、せっかくなので油で揚げてみることにしました。
冷凍コロッケのパッケージには「170〜180度の油で揚げる」と書かれていましたが、最初は少し控えめな温度から始めてしまいました。「中までじっくり火を通したほうがいいかもしれない」と、なんとなく考えたからです。
しかし、その判断はあまりうまくいきませんでした。
揚げている間の見た目はそれなりに整っているのですが、取り出してみると衣はカリッとはしておらず、どちらかというと油を含んで少しベチャっとした仕上がりになっていました。外側の軽さはなく、全体的にやや重たい印象です。
正直なところ、理想的な仕上がりとは言いづらい状態でしたが、それでも不思議と美味しくはありました。中のポテトはほくほくとしていて、冷凍食品特有の安定した味わいがあり、これはこれで成立していると感じられるものでした。見た目と食感の理想からは少し外れていても、ちゃんと食べ物として満足できるのは冷凍コロッケの強さかもしれません。
その後、温度を少し上げて揚げ直してみると、明らかに違いが出ました。油の中での反応が早くなり、表面の仕上がりも軽くなっていきます。同じ材料でも、条件が変わるだけでここまで印象が変わるのかと感じる瞬間でした。
ただ、最初の少しベチャっとしたコロッケにも、それはそれで悪くない味わいがありました。完璧ではないけれど、食べてしまえばちゃんと満足できる。その“ゆるさ”もまた家庭料理や冷凍食品の魅力なのかもしれません。
料理というのは、必ずしも正解が一つではないところが面白いところです。見た目や食感の理想を追いかけることもできれば、その日の条件に合わせて受け入れることもできる。そのどちらも間違いではなく、結果として「おいしい」にたどり着ければ、それで十分な気もします。
5月6日のコロッケの日という、少しユーモラスな記念日にこうしたことを考えると、食べ物というのは単なる完成品ではなく、その日の状況や手の加え方まで含めて記憶に残るものなのだと感じます。
今日コロッケを食べる人がいたら、その仕上がりがカリッとしているか、少ししっとりしているか、そんな違いも含めて楽しんでみるのも悪くないかもしれません。どちらにしても、最終的に「おいしい」と思えるなら、それがいちばんだと思います。
2026.05.06 | 神丘教室










