ノートまとめの功罪④(吉根教室)
(前回のつづき)
ここまで紹介したノートまとめ勉強法はいかかがでしたか?
読んで頂ければわかってもらえると思いますが、
なかなかいい方法だと思いますね(笑)
しかし、
今のところ吉根教室ではノートまとめの勉強法を推奨していません。
以下で理由を3点書きます。
①時間が掛かり過ぎる。
すでに説明したように、
ノートまとめの勉強法をきちんと行うと時間が掛かります。
相当な時間を費やした後で、
問題を解くという勉強をしなければいけません。
もともと勉強が得意で、
計画的に要領よく勉強する生徒には適した勉強法かもしれませんが、
その判断は難解です。
生徒からすれば、
信頼できる先生にアドバイスをもらいながら、
時々添削してもらいながら進めたいものですが、やはり時間が掛かり過ぎます。
②「守り」(インプット)なら出版物が大体ベスト
ノートまとめはほとんどが暗記のために行います。
でもですね、
よく考えてみて欲しいのですが、
一般的な教科書やテキストの中には、今やその完成度に目を見張るものが多くあります。
一冊で完璧なテキストはありませんが、
今は非常によく考えて作られたテキストが多いので、そのテキストたちを信用してさっさと暗記に入った方が効率的です。
自分で作ったオリジナル参考書は愛着こそ湧きますが、
もしかして目の前のテキストのパクリの存在になっていませんか?
③全てでずっと継続できる勉強法ではない
これが個人的に最も大きな理由です。
普段から高校生を指導しているとわかりますが、
高校生の勉強内容は驚くほど膨大です。
さらにその一つ一つの内容の専門性も高くなります。
それなのに、、、
一つ一つをノートまとめしていたら、、、
日が暮れるどころではありません。
気が遠くなるほど途方もない作業です。
小中学生ならノートまとめで十分対応できますが、高校生以降は大変です。
ならば、
小中学生の内はノートまとめをして、高校生になったら変えるという意見もあるかもしれませんが、
それなら最初からノートまとめという勉強はせずに、
別の勉強方法に慣れ親しみ、極めた方が役立つのではないでしょうか。
急にやや批判的になってしまいましたね(苦笑)
これが国語で言うところの二項対立です(錯乱)
ただし、
完全にノートまとめを否定するわけではありません。
要は良いとこ取りをすればいいわけです。
(つづく)