お知らせ

高校受験と大学受験の壁(吉根教室)

今年も受験シーズンが終わる。

すべての合否が確定しているわけではないが、

最後まで一緒に勉強してくれた受験生を

無事に受験会場に送り出せたことに安堵する。

しかし、

今年の受験は多くのことを考えさせられ、

様々なことで涙を流した非常に辛い受験だった。

特に大学受験。

詳しくは触れないけれど、

多くの高校生と保護者の方々は勘違いをされてはいけない。

現状の大学受験は非常に厳しい現実となっている。

1つには、

私立大学への入学者数の厳格化が要因としてあったり、

センター試験の終了から来る保守的な受験校選択があり、

2020年への錯綜状態からの混沌といってもよいかもしれない。

一方で、

心配なのは根本的な大学受験への「甘さ」があると思う。

「誰でもどこかへは入学できる」

というイメージが一人歩きし、

どこかの予備校や高校での合格した先輩紹介で、

簡単に難関大学に入学できるような宣伝を見て錯覚する。

根拠なく、高3から頑張れば何とかなると最初から思い込む。

いやいや、

合格する生徒はもっと早くから、確実に一歩一歩、

きちんと準備をしている。

何しろきちんと準備をしていたのに、

合格を掴むことが出来ない受験生が多くいる声を聞いている。

高3の夏から受験勉強を始めて逆転合格という知らせは、

ほとんど聞かなくなった。

人は奇跡的なサクセスロードを好み、憧れる。

そして、

なぜか自分も簡単に真似できると勘違いする。

これは不幸だと思うとともに、

そんな流れは心配になる。

聞いてくれるなら聞いて欲しい。

絶対に行きたい大学があるのなら、

高1の最初から、

高2なら今すぐ、

腰を据えた覚悟ある受験勉強をすることを勧める。

泥臭くひたむきに、

本当の成功に見た目の綺麗さなんて必要ない。

煌めくような眩い合格体験談などに騙されてはいけない。

2019.03.12 | 吉根教室

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