勉強の質と時間、どちらが重要なのか過去データから比較してみた(徳重教室)
徳重教室の堀です。
昨日は、勉強時間をメインにお話しをしました!
こちらです→「2学期からの勉強時間の目安を考えてみた」
少しだけ、勉強の質についても触れましたね。
昨日は少しだけでしたが、本日は勉強の質がメインです!
「過去のデータで見る勉強の質と成績との関係」をお伝えします!
早速こちらのデータを見てください。中学1~3年生のデータです。
“ベネッセ教育総合研究所「小中学生の学びに関する実態調査」(速報板 2014年)”から引用
「勉強時間が短くて成績が上位の生徒」
と
「勉強時間が長くて成績が下位の生徒」
を
勉強方法の違いで比較したグラフです。
勉強法を工夫している生徒ほど、短時間で成果を上げていることがわかりますね。
つまり、質は量より大事ということです。
※もちろん、一定数以上の勉強時間が必要なのは言うまでもありません。昨日お話しした通りです。
特に大きく差がついている2つの勉強方法を見てみましょう。赤枠の内容です。
この2つです。
・何が分かっていないか確かめながら勉強する
・〇付けした後に解き方や考え方を確かめる
「何が分かっていないか確かめながら勉強する」というのは、言いかえると、
「いきなりワークを解いてみて、解けなかった問題を洗い出す勉強法」ということです。
後で解けなかった問題を何回も解き直し、解けるようにすることで実力がアップするという成長の未来が見通せますね。
自分の解くべき問題が絞り込めるので、短時間で必要な知識が身につけられるという効率の良さも兼ね備えた勉強法です。
逆に言うと、
「調べながら解いて、全問正解になるように解く勉強法」ではない、ということです。
この勉強法は、時間がかかる上に、今の自分は何が分かって何が分からなかったのかはっきりしません。
さらに、なかなか覚えられないやり方なので、テストまでに覚えきれない可能性が高いです。
なので、この勉強法をしてしまっていると、データの通り勉強時間が長いわりに成績が伸びていないのでしょう。
もう一つの項目も見ていきましょう。
「〇付けした後に解き方や考え方を確かめる」というのは、言いかえると、
「間違ったやり方で偶然正解していた、勘が当たっていた、という問題を正解ではなく間違いと認識し直す勉強法」ということです。
たまたま当たっていた問題を「実力」と認識して、解き直しをせずほったらかしてテストに臨んで解けるはずがありませんよね。
短時間で結果を出す生徒は、工夫してそれを未然に防いでいるのです。
また、この2つの項目を別々に考えるのではなく、
いきなりワークを解いてみて、解けなかった問題を洗い出す
↓
(時間が節約される)
↓
偶然正解していたり、勘が当たっていたりした問題を正解ではなく間違いと認識する時間が確保できる
というようにセットになっているとも考えられます。
逆パターンも書いておくと、
調べながら解いて、全問正解になるように解く
↓
(時間と労力が消耗される&たくさん勉強した気分になる)
↓
偶然正解していたり、勘が当たっていたりした問題を正解ではなく間違いと認識する時間と気力が無い
というセットも考えられます。
勉強を長時間やっているわりに結果が出ない場合は、こうなっていないか振り返ってみてください。
受験生は、昨日書いた記事の勉強時間とこの2点に気をつけて、2学期から勉強しましょうね!
それでは、また!