島と大陸 後編(長久手教室)
昨日の続きです。
世界最大の島、グリーンランドと
世界最小の大陸、オーストラリア大陸のお話。
地図を見る限り、オーストラリア大陸よりも
グリーンランドの方が大きく見えます。
ただ実際の大きさはオーストラリア大陸の方が
圧倒的に大きいんです。
なぜグリーンランドは大きく見えるのか。
この答えは地図の仕組みにあります。
基本的に世界地図はメルカトル図法を
使っている事が多いです。
世界地図と検索して出てくる多くの地図は
メルカトル図法です。
メルカトル図法とは大航海時代に
作られたと言われている地図です。
船で航海する時に必要なのが
どの方角に向かったら目的地が
あるのかという事。
そこで作られたのが
緯線と経線の角度が正しい
メルカトル図法の地図なんです。
このメルカトル図法を使って、
出発地と到着地を線で結び、
この直線と経線との角度を出し、
「北から東に30度傾いた方向に
進めば良いんだ!」
的な感じで目的地に向かっていたのでしょう(^^)/
このメルカトル図法がメインの世界地図として
使われているのは単純に見やすいからかなと
思っています。(事実は知りません)
このメルカトル図法では、
高緯度になればなるほど小さく書かれます。
高緯度の地域で言うと、グリーンランドとか
カナダやロシアとか南極などですね。
それはなぜか。
地球は高緯度になればなるほど
緯線が短くなります。
(地球儀を見たら一目瞭然ですね。)
そして緯線の真ん中である赤道が一番長い。
球体なので当然の事ですね。
ただ、メルカトル図法では
全ての緯線が同じ長さで書かれています。
つまり、赤道以外の他の緯線を
赤道と同じ長さに引き伸ばしている
という事になります(^^)/
そのために赤道から離れれば離れる程
面積が拡大し、高緯度の地域は
大きく見えてしまうという事です。
これがオーストラリア大陸よりも
グリーンランドの方が大きく
見えてしまう理由です。
これは日本にも言える事で、
日本よりも小さく見える
マダガスカル島ですが
(アフリカ大陸の東にある大きな島)
実際はマダガスカルの方が
大きいんです。
これも日本の方がマダガスカル島より
高緯度にあるからです。
さて、オーストラリア大陸と
グリーンランドについて
書いてきましたが、最後に
大陸と島の定義を。
世界最大の島がグリーンランドで、
世界最小の大陸がオーストラリア大陸です。
という事は、
グリーンランドより小さい陸地が島。
オーストラリアよりも大きな陸地が大陸。
と言えます(^^)/
社会の講師なので、地理について
書いてみました( `ー´)
こんな豆知識も普段教えているんだー
と思ってもらえれば良いかなと(^^)/
今日はこの辺で。
ではでは。
2021.02.19 | 長久手教室