覚えた!の曖昧さ(香久山教室)
香久山教室の志治です。
いきなりですが、覚えた!とは本当でしょうか?
例えば、10年以上前に覚えた勉強の知識を覚えているか?と
言われたらどうでしょう。よほど印象的なことでない限り、忘れている方が
多いのではないでしょうか?
ちなみに、自分は忘れてしまうタイプです。
なので、自分の覚えた!には気を許していません。(笑)
納得したのだから覚えた!これ自体は間違いではないです。
事実、その場では本当に覚えたのでしょう。
しかし、その覚えた!とは実に曖昧で、安心してはいけないと思っています。
その曖昧さに気付いている子もいますが、気付いたからと言って、
繰り返し覚えよう!とする前向きな姿勢を持つ子が多くないとも感じます。
陽明学の学説に、【知行合一】という言葉があります。
本当の知は実践を伴わなければならない。ということだそうです。
勉強に関して今は豊富な手段があり、納得するのは容易だと思いますが、
その納得を本当の力にするには、弛まぬ努力が必要です。
努力の仕方は人それぞれですが、アウトプットが特に重要ですね!
以前、生徒から言われたことがあります。「地頭がいいから覚えられるんだよ」と。
そうじゃありません。
自分たち講師は、何度も授業の現場に立ち、何度も板書をし、何度も説明をするから
覚えているわけです。
おそらく、同じ内容を週に3回ほどは話していると思いますが、そこまでいくと、
なかなか忘れにくい知識になっていると自分で感じます。
アウトプットの重要性は授業を通じても感じているので、
オウム返しみたいになることもありますが、説明したことを、
実際の問題を通して復唱してもらう、といった形式も取り入れています。
2019.06.12 | 香久山教室