気になった問題(徳重教室)
徳重教室の堀です。
全国学力テストの結果を見ていて、数学で気になる問題があったのでそれを取り上げたいと思います!
問題はコレです。
問. a=3、b=-4のとき、式 a-2b の値を求めなさい。
ちょうど中1生が習いたての内容ですね。
全国の正答率は78.5%。
特別低いわけではないですが、5.5%の子どもたちが「-5」と間違えているところが気になりました。
ちなみに正解は「11」です。
この間違えの原因は、「項」をしっかり捉えられていないからだと思います。
解説しながら、解いてみます。
値を求めるために、まずは代入します。
a-2bに a=3、b=-4を代入すると、
3-2×(-4)となりますね。
大切なのはここからです!
3-2×(-4)
を
3-2×(-4)
と考えて、かけ算を先に計算することが大事です!
計算すると、「マイナスの数」×「マイナスの数」の答えの符号は「プラス」になるので、
3+8
となって、
3+8=11
となり、
答えが「11」ですね!
よくやってしまう計算としては、習うタイミングが中1の1学期なので、
小学生の「引き算」の影響が多く残っていて、
3-2×(-4)
とかけ算してしまう計算です。
3-2×(-4)
のかけ算をするときに
3の後ろにある「-」の存在があいまいになって
(※3-2×(-4) ←緑色のマイナスのこと)
3-8=-5
となってしまい、
「-5」という誤答が生まれてしまうわけですね。
※3-(-8)=3+8=11とやる方法もありますが、オススメではありません。
項は、「数字の前のマイナスをくっつけて」捉えます。
3-2×(-4)は、
3引く、2かける-4
ではなく、
3、-2かける-4
なのです。
計算するときの符号の変換に気を取られてしまう単元ですが、「項」の捉え方も気にしましょうね!
後の、方程式や等式変形にも繋がってきます。
では、また!