単語のコアイメージ(香久山教室)
さっそくですが、コアイメージとは、「単語の中核的な意味」のことです。
具体的に言うと「文脈や状況に左右されない言葉の意味」です。
コアが「核」という意味です。
同じような意味で、文に対してどちらを使うべき?
という場面に出くわす時があると思います。
その時、重要になるのが、このコアイメージです。
英語を勉強していると、「食べる」という意味でeatやhaveなどがありますが、
どちらを書けばいいですか?などの質問を受けたりもします。
中学英語では、余程のことがない限り、どちらを書いても丸をもらうでしょう。
ただ、今回はそこをもう少し詰めてみようと思います。
eatは食べる行為自体に重心を置きます。
haveは食事の時間をとることに重心を置きます。
なので、eat a lunchであれば昼食をとったという事実がわかりますが、
have a lunchであれば(誰かと一緒に)楽しく食事をしたという表現になります。
中でも、bite「かじる」を使った表現で、
eat a biteだと「かじってみて」ですが、
have a biteだと「かじってみて」→「味を楽しんで」→「味見してみて」となります
こう考えてみると、正しく使えた方がいいですよね。
英語は、単語が持つ微妙な違いがわかっている必要もあるので、
最近はこのコアイメージを紹介している本に目を通すようにしています。
他にも、「笑う」もsmileとlaughとありますが、smileは「微笑む」
laughは「(声を出して)笑う」といった違いがあります。
習ったことがあるような意味の新出単語に出会った時に、あれとどう違いますか?
と質問をもらうこともありますが、嬉しい限りですね!
それだけ前のめりに、意識を向けているという証拠なので。
即答できるように、日頃からコアイメージの違いを吸収していきたいと思ってます。
そして、このコアイメージ。
英単語だけでなく、日本語においても違いがあります。
先日、テレビで見た例を引用しますが、「帰郷」と「帰省」
どちらも、故郷に帰るという意味で使われますよね?
でも、「帰省」の省には、「親の安否を確かめる」という意味があるとのことで、
故郷へ帰って、親の安否を確かめる。までを言うそうです。
まさしく、省の持つコアイメージを捉えた上での違いであると感じましたね。
調べだしたらキリがありませんが、こういう微妙な違いに意識を向けながら、
新しいことを学んでいきたいと思う次第です。
2019.12.12 | 新着情報